みなさん、こんにちは。
東京ディズニーリゾートには、たくさんの樹木が植えられています。
今日はその中でも、みなさんが一度は目にしたことがあるのでは?という
東京ディズニーシーの大きな樹をいくつかご紹介します。
開園当時からこれらの樹の育成に携わっている担当者のコメントも交えてご紹介していきますね。
【オオカナメ:Photinia serrulata】
科名/属名:バラ/カナメモチ 原産地:中国 見頃:通年
場所:ディズニーシー・プラザ
東京ディズニーシーのエントランスに植えられている樹です。高さ10mにもなる常緑高木で、生垣として利用されることもあります。5月~6月には白い花をたくさん咲かせ、冬になると朱色の小さい実をつけます。
担当者のコメント:
東京ディズニーシー建設中、ディズニーのスタッフはエントランスに植える樹をあらかじめ決めていたのですが、材料検査のとき近くに生えていたオオカナメを偶然見つけてとても気に入り、当初植える予定だった樹をやめ、このオオカナメを植えることになりました。
【オーストラリアビロウ:Livistona australisa】
科名/属名:ヤシ/ビロウ 原産地:オーストラリア北東部 見頃:通年
場所:宮殿の中庭(アラビアンコースト)
アラビアンコーストに高くそびえるヤシ科のオーストラリアビロウ。耐寒性・耐乾性とも強く、暖かいオーストラリア原産ながら、開園当時からこの場所ですくすく育っています。
担当者のコメント:
ある島で見つけたこの樹。当時は名前も分かりませんでしたが、気になったので購入しました。名前が判明したのは、東京ディズニーシーに植えてからです。
【モクマオウ:Casuarina stricta】
科名/属名:モクマオウ/モクマオウ 原産地:オーストラリア南部 見頃:通年
場所:「グロットフォト&ギフト」付近(マーメイドラグーン)
とても細い葉を垂れ下げるように茂らせるモクマオウ。海岸で防風林として使われていることがあります。この見た目から、「松」と間違われることが多いため、意外と身近なところでモクマオウとは知らずに出会っているかもしれませんね。
担当者のコメント:
基本的に南方の木なので、私自身もこの近辺で見かけたことはありません。松の葉を長く柔らかくしたような形の葉と垂れ下がる枝は、マーメイドラグーンの海中に漂っている海藻のようです。
【アデク:Syzygium buxifolium】
科名/属名:フトモモ/フトモモ 原産地:中国南部・台湾・沖縄 見頃:6月~7月
場所:「リストランテ・ディ・カナレット」付近(メディテレーニアンハーバー)
高さが10m~15mになる大きな樹です。6月~7月頃に白いかわいい花を咲かせます。
パラッツォ・カナルの運河沿いに植えてあるので、「ヴェネツィアン・ゴンドラ」に乗りながら優雅にご覧いただくのもおすすめです。
担当者のコメント:
新芽が赤いので春先に紅葉が楽しめ、夏には白いかわいい花が咲きます。小さくて目立ちませんが、近くに寄ってよく観察してみてください。秋には黒い実が付いて、冬も柔らかく光沢のある葉が楽しめます。1年を通して観賞を楽しめます。
【メラリューカ:Melaleuca leucadendra】
科名/属名:フトモモ/メラリューカ 原産地:オーストラリア西部・東南アジア 見頃:6月
場所:「サルタンズ・オアシス」横(アラビアンコースト)
オーストラリア原産で白いモクモクとした花を咲かせます。アラビアンコーストの建物と青い空にとっても映えますね。
担当者のコメント:
最盛期には木が重そうなほど白花をびっしり付けます。有名な真っ赤なブラシノキの親戚なので、色は違えど花の形はよく似ています。自然と幹の皮が剥げて新しい皮が出てくるので、無理に古い皮を剥がさないようにしてください。
いかがでしたか?東京ディズニーランドと2回にわたってご紹介しました。これからも元気に大きく成長してほしいですね。
パークで育つ樹に少し気をとめていただき、パークでの新たな楽しみ方を発見していただけたらうれしいです。
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※パーク状況によって、予告なく植物が植え替えになる場合があります。ご了承ください。
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>>東京ディズニーランド編はこちら
>>過去の【花と緑の散策】の記事はこちらから
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