【花と緑の散策】
2019年9月18日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーランドで見ることができる植物をご紹介します。
【チャボトウジュロ(実):Chamaerops humilis】
科名/属名:ヤシ/チャボトウジュロ 原産地:地中海沿岸 見頃:9~11月
場所:「プラズマ・レイズ・ダイナー」付近(トゥモローランド)
水はけがよく肥沃な土に植えます。日陰が好きなように思われていますが、ヤシ科なので日なたでも大丈夫です。丈夫な植物で病害虫被害はほとんどありませんが、風通しが悪いとカイガラムシやハダニがつくことがあります。 洋風庭園にも和風庭園にもよく似合います。非常に成長が遅く、4~5mぐらいにしかならないので、個人の庭でも大丈夫です。枯れ葉をとるぐらいで特別な手入れは不要です。
【ハイセイローズマリー:Rosmarinus officinalis】
科名/属名:シソ/マンネンロウ 原産地:地中海沿岸 見頃:9~11月
場所:「プラズマ・レイズ・ダイナー」付近(トゥモローランド)
過湿を嫌うので、水はけのよい土に植え、日当たりが良好な場所で管理します。丈夫で成長が早いため、剪定をして収穫と樹形維持とを兼ねましょう。剪定は風通しをよくするのにも効果的です。
名前にあるハイセイは、漢字で書くと「這性」で、上に伸びずに横に這う性質のことです。ここのように高いところから下に伸ばしたり、ロックガーデンなどで岩の隙間に植えたりして、彩りにするのに適しています。ただ何百鉢も注文すると這性の中に立性(たちせい…上に伸びる性質のこと)が混じったり、立性の中に這性が混じったりして、そのまま植えるとかえってそちらが目立ってしまいます。
【ベゴニア・フォーチュン:Begonia × thuberhybrida cv.】
科名/属名:シュウカイドウ/ベゴニア 原産地:アンデス地方 見頃:9~10月
場所:「イッツ・ア・スモールワールド」付近(ファンタジーランド)
水はけがよく腐植質に富んだ土に植えます。蒸れ防止のために風通しにも気をつけます。特に高温時には、水と肥料をやりすぎると腐りますのでご注意を。
夏の高温と強光線が苦手です。国内の球根ベゴニアの名所もほとんどが温室内に飾ってあります。しかし、このベゴニアは、強健な品種が作出されてきているので、少し挑戦して屋外に植えてみました。
【サンパチエンス:Impatiens cv.】
科名/属名:ツリフネソウ/ツリフネソウ 原産地:熱帯~亜熱帯 見頃:8~10月
場所:「プーさんコーナー」付近(ファンタジーランド)
水はけがよく肥沃な土に植えます。大きくなるので鉢植えの場合は10号鉢に一株くらいのつもりで植えます。水が好きなので夏場は乾燥させすぎないように管理します。ピンチ(摘心)を繰り返すと花数も多くなり、長期間花を楽しめます。元々のインパチエンスは暑さには強いですが、強光線はあまり得意ではありません。この花は名前にサン(太陽)がついているくらいなので、暑さも太陽も得意です。とはいえ限度があるので、真夏は半日陰に置きましょう。
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※パーク状況によって、予告なく植物が植え替えになる場合があります。ご了承ください。
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Engineering Division Y.K.
Photos by Y.I. / N.N.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ