【花と緑の散策】
2017年6月29日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!
今の季節に東京ディズニーランドで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。
【アジサイ‘アナベル’:Hydrangea arborescens cv. Anabel】
科名/属名:アジサイ/アジサイ 原産地:北アメリカ 見頃:5~6月
場所:クリスタルパレス・レストラン付近(アドベンチャーランド)
アジサイと聞くと、日陰の植物といったイメージがありますが、実は日照が好きで日が当たらないと徒長して花付きが悪くなるほど。加えて、水も好きなので乾燥しないよう注意が必要ですが、地植えの場合、特別な水やりは必要ありません。
日本原産のアジサイもありますが、実はアナベルは北アメリカ東部の原産で、白い大きな花が特徴。原種は花が小さく目立ちませんが、品種改良により目立つ花になりました。
【アジサイ‘アイヒメ’:Hydrangea serrata cv. Aihime】
科名/属名:アジサイ/アジサイ 原産地:日本 見頃:5~6月
場所:ミニーの家付近(トゥーンタウン)
基本的にアナベルと同じです。決定的に違うのは剪定の時期で、日本のアジサイは秋に花芽ができるので、それまでに終わらせる必要がありますが、アナベルの花芽ができるのは4月頃。つまり、春まで切る必要はありません。
アナベルと異なる点は他にもあります。日本のヤマアジサイを親とする藍姫(アイヒメ)は、日本の代表選手。しっとりと落ち着いた花色とあまり大きくならずコンパクトにまとまる姿が、日本の花らしさを体現していると思いませんか?
【カリブラコア:Calibrachoa hybrida】
科名/属名:ナス/カリブラコア 原産地:南アメリカ 見頃:6~7月
場所:ザ・ガゼーボ付近(アドベンチャーランド)
日当たりと風通しの良い場所に、水はけの良い土で植えます。成長が早く、花付きも良いので肥料切れにはご注意を。ポイントは、伸びすぎたツルをピンチすること。このひと手間で、花数を増やすことができるんですよ。
植えっぱなしでも毎年花を付けますが、ナス科なので連作障害を起こして弱ってくるので、あまりオススメはしません。できれば、毎年違う場所に植えるようにしましょう。
【インパチエンス:Impatiens walleriana】
科名/属名:ツリフネソウ/ツリフネソウ 原産地:熱帯アフリカ 見頃:6~7月
場所:シンデレラ城付近(ファンタジーランド)
夏は元気ですが、強光線に当てると葉焼けを起こします。多湿を好みますが、かといって常に湿った状態にすると根腐れを起こすので、排水の良い土に植えつつ、次々と開花させるために肥料切れには注意しましょう。
日本の高温多湿をものともしない夏花壇の優等生です。ひとつだけ弱点を挙げるとすれば、雨に当たると花がダメになり、病気の発生が増えてしまうということ。どなたかこの点を改良してほしいものです。
【クルクマ:Curcuma alismatifolia】
科名/属名:ショウガ/クルクマ 原産地:熱帯アジア 見頃:6~7月
場所:スクウィーザーズ・トロピカル・ジュースバー付近(アドベンチャーランド)
日当たりと高温多湿を好みます。腐植質に富んだ肥沃な土に植え、乾かさないように管理しましょう。気温が高いほど元気になりますよ。
お父さんたちにはおなじみのウコンの仲間で、実際、根を取るために栽培されている品種もあります。英語名はターメリック。カレーに使用するスパイスとして、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
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※パーク状況によって、予告なく植物が植えかえになる場合があります。ご了承ください。
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Engineering Division Y.K.
Photos by Y.I./N.N.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ