ひとりの女性を愛した探険家の粋な決断
2013年6月19日
ここは東京ディズニーシーのロストリバーデルタです。
1880年代のこと。巨大なハリケーンによってカリブ海岸の密林からこの地が発見されました。
そしてたくさんの探険家や学者で賑わい始めた頃、一人のアメリカ人がここを訪れます。
とても裕福だった彼は、世界一周の探険旅行にでかけ、最初に立ち寄った地がこの中央ジャングルのロストリバーデルタだったのです。
彼は一人の女性と運命的な出会いをします。その女性は先住民で「彼女ほどの美しい人はいない」と言われるほど、とても美しい人でした。
彼は一目で彼女に恋をして、やがて二人は愛し合うようになります。
世界中を旅したいと願っていた彼ですが、生まれ育った地を離れることができない彼女のために、ある決断をします。
それは「ロストリバーアウトフィッター」を建て、愛する彼女を妻に迎えることでした。
この地で生まれ育った女性に恋した彼は、二人で暮らすための家を建て、ジャングルに残る決断をしたのです。
それから長い月日が経ちました。熱帯雨林の過酷な気候で、壁のペンキは退色し、緑色の金属屋根は傷んでしまいましたが、ヴィクトリア様式で造られた当初の優雅さは、依然として誇らしげに佇んでいます。
店内の建材のほとんどはロストリバーデルタ以外で購入し、輸送をしてきたものです。
補修を重ねながら大事に使われていて、店内では様々な工夫を見ることができますよ。
商品を並べる棚には、船の寝台の下に入るようなスチーマートランクが、ふたを外して使われているようですね。
物資が手に入りにくいジャングルで、身近なものを活用した様子がうかがえます。
またジャングルの中心部といった場所柄、照明にはガス灯を使用しています。オレンジの灯りがあたたかいですね。
「ロストリバーアウトフィッター」を訪れた際は、ぜひチェックしてみてくださいね♪
>>「ロストリバーアウトフィッター」についてくわしくはこちら
Resort Creation Department E.I.
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