【花と緑の散策】
お気に入り
2013年1月21日
東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!今の季節に東京ディズニーシーで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。
【冬咲チューリップ:Tulipa Hybrid Cultivars】
科名/属名:ユリ/チューリップ 原産地:地中海沿岸地方 見頃:12月~2月
場所:ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ付近(メディテレーニアンハーバー)
代表的な球根植物で、育てるには日当たりと適度な湿り気が必要です。温暖な気候を好みますが、寒さの厳しい冬でないと花を咲かせません。昼間気温が上がると花が開き、夜間に気温が下がると花を閉じます。これを繰り返すので、花弁の元がくたびれてしまい、花は1週間ほどしか持たないのです。東京ディズニーシーでは、真冬に咲かせるためにオーストラリアから球根を輸入して、国内で冷蔵庫に入れて低温感応させています。その後温室で栽培して、植えつけるのは11月末ごろ。昼でも夜でも気温が低い時期なので成長は遅く、花びらが開いたり閉じたりしないので、花が1カ月以上ももってくれます。
【ユリオプスデージー:Euryops pectinatus】
科名/属名:キク/ユリオプス 原産地:南アフリカ 見頃:11月~3月
場所:サルタンズ・オアシス前(アラビアンコースト)
水はけがよく充分に深い土壌に植え、陽に当てるようにします。多年生で根本の部分は木のように固くなって大きくなるので、美しい姿を保つために定期的にピンチ(芯摘み)や剪定をしなければなりません。ピンチを繰り返すほど花が多くつくんですよ。ほとんど一冬中咲いてくれるありがたい花ですが、とにかく大きくなります。どこで切っても芽が出ますし、挿せばそのまま根付いて増えてくれます。でも大きくなりすぎたものは、かわいそうですが花壇を美しく保つために、小さい物と植え替えています。
【ベニジューム:Arctotis fastuosum】
科名/属名:キク/ハゴロモギク 原産地:南アフリカ 見頃:11月~3月
場所:カスバ・フードコート前(アラビアンコースト)
日当りがよく、水はけもよい土地を好みます。湿気が多いことを嫌い乾燥に耐えられますが、成長期には水をあげる機会を増やした方が、より多くの花をつけます。夏の暑さを嫌い寒い気候を好むので、冬花壇の花として重宝しています。花茎の中が空洞なので、咲き終わってしぼんだ花(咲ガラ)を取る時になるべく下の方で切らないと、切り口に水が溜まってそこから腐ってしまうので、ご注意ください。
【シンビジューム“エンザンフォーレスト マジョリカ”:Cymbidium Hybridus Cultivars】
科名/属名:ラン/シンビジューム 原産地:アジア~オーストラリア 見頃:12月~2月
場所:インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮付近(ロストリバーデルタ)
樹木にくっついて生活をする着生植物から改良された品種が多いので、水はけがよく適度に水分を保つ培土に植え、年間を通して湿度を保ってやります。春から秋の成長期には施肥と水やりの量を増やし、夏でも夜間は10℃以下になる様に管理します。数年前から冬この場所に地植えするようになりました。最初は冬を越せるかどうか不安でしたが、充分に生育し豪華な冬花壇を彩ってくれています。
【シンビジューム“ジャスティス カリエール”:Cymbidium Hybridus Cultivars】
科名/属名:ラン/シンビジューム 原産地:アジア~オーストラリア 見頃:12月~2月
場所:インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮付近(ロストリバーデルタ)
プレゼントとして贈られる事も多いシンビジューム。たいていの人は1年で終わりにしてしまうようですが、それはもったいない限り。日当たりと水やりにさえ気を使えば、最低でも次の年ぐらいまでは花を咲かせてくれますよ。ランというと高価なイメージがあり、事実値段的にも安い物ではありません。それを冬に、しかも地植えにするのはかなり勇気がいりました。でも見事に花をつけてくれ、この場所はパーク内でもかなり評判のお花見スポットになっているんですよ。
—————————————————
※パーク状況によって、予告なく植物が植え替えになる場合があります。ご了承ください。
—————————————————
>>過去の記事はこちらから
Engineering Division Y.K.
Photo by Y.I.
【公式】東京ディズニーリゾート・ブログ
閉じる