【花と緑の散策】

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東京ディズニーリゾートには四季折々に見頃を迎える植物がたくさん!今の季節に東京ディズニーランドで見ることができる植物を担当者のコメントとともに紹介します。

プラザ周辺に咲くビオラ“ビビ”の画像

【ビオラ“ビビ”:Viola × wittrockiana】
科名/属名:スミレ/スミレ 原産地:ヨーロッパ 見頃:11~5月
場所:プラザ周辺


世界中の温帯に分布し、日向から半日陰まで広い範囲で、柔軟に育ちます。パークで育成しているものは主にヨーロッパ原産の品種からつくられた園芸品種で、日当りと適度な湿度を好み、肥料を与えたりやピンチをすると、長く花を楽しむ事ができます。本来は3月~6月ぐらいに楽しめる春の花ですが、最近ではすっかり冬の花壇を彩る花になってしまいました。それを実現したのは、実は東京ディズニーランドが日本で最初といわれているんですよ。
 

 

プラザ周辺に咲くビオラ“ベビー”の画像

【ビオラ“ベビー”:Viola × wittrockiana】
科名/属名:スミレ/スミレ 原産地:ヨーロッパ 見頃:11~5月
場所:プラザ周辺


11月に花を咲かせるには、7、8月に種をまかないと間に合いません。そこで夏の高温で苗が元気をなくさないよう、長野や東北などの涼しい土地で苗を育ててから持って来ています。私が花壇の担当だったころ、ビオラを植え終わるとほっとしたものです。花担当は季節ごとに気温、雨、風、台風、雪などすべての天候を気にして、スケジュールを組んだり、やり直したり、植えた途端にダメになったりと、気が休まりません。でも、ビオラは植えてしまえば、11月から翌5月まで半年もがんばってくれるのです。

 


「ヒューイ・デューイ・ルーイのグッドタイム・カフェ」付近に咲くストック“ビンテージ”の画像

【ストック“ビンテージ”:Matthiola incana】
科名/属名:アブラナ/アラセイトウ 原産地:地中海沿岸地方 見頃:11~4月
場所:ヒューイ・デューイ・ルーイのグッドタイム・カフェ付近トゥーンタウン


適度に湿り気のある水はけの良い土地に、陽のあたる方に向けて植えます。種から育てて増やすので、連続して栽培したい場合は、種をまく時期を工夫することが必要です。千葉の房総地方では、1月からお花摘みができるんですよ。そちらは切花用の大きくなる品種ですが、パークに咲くのは花壇用の小さい品種です。夜香性なので夜になると香り、朝にはまだほんのり香りが残っている不思議な花です。
 

 

「トムソーヤ島いかだ」付近のユッカ・ロストラータの画像

【ユッカ・ロストラータ:Yucca rostrata】
科名/属名: リュウゼツラン/ユッカ 原産地:メキシコ~テキサス 見頃:通年
場所:トムソーヤ島いかだ付近ウエスタンランド


北アメリカ南部から中央アメリカにかけての原産で、亜熱帯の乾燥地帯に分布し、日当たりと水はけの良い土地を好みます。寒さに弱い種類もありますが、これは東京の冬にも耐えられる種類です。ユッカの仲間で昔から日本に広まっている種類が2つあるのですが、とても似かよっているのと、あまりにもいろいろなところに植えられているので、なんだか物足りませんでした。でもこの種は、パーク以外では今のところ植物園内でしか見たことがない、自信作です。  

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 ※パーク状況によって、予告なく植物が植え替えになる場合があります。ご了承ください。
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>>過去の記事はこちらから

 

Engineering Division Y.K.
Photo by Y.I.

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