
- ある晴れた日の朝、みんなが浜辺で遊ぶなか
ジェラトーニは海の方を向いて
絵を描いていました。 - 「海の青、空の青、貝殻の青⋯
ぜんぶ違う青だ。
青にもいろんな色があるんだな。
きっとまだほかにもあるはず。
ねえみんな、青い色を一緒に
探しにいかない?」 - ジェラトーニの呼びかけに
ダッフィーたちは
「賛成!」と大きな声でこたえました。
- 出発に向けて、みんなは三輪車と
船の形の荷台をつなぎ
もくもくと飾りつけをはじめました。 - ダッフィーがふと言いました。
- 「でも、青い色のものってどこにあるか
よく分からないし
道に迷っちゃわないかな?」 - すると、リーナ・ベルが
浜辺できらきら光るきれいな石のかけらを
指さして言いました。 - 「ダッフィー、大丈夫だよ。
きらきら光る
わくわくのかけらを
目印にして進んで
いったら
きっとすてきな青色が
あちこちに
見つかるはず!」
- リーナ・ベルが指さした先には
たくさんの透明な石が反射して
「こっちにおいで」とでも言っている
かのようにきらきら光っています。 - すかさずクッキー・アンが言いました。
- 「そうだ!この石を集めた飾りを
三輪車につけて進んだら
いろんな青に
出会えるかも!」 - 「それは名案!」と
ステラ・ルー。
みんなはきらきら光る
飾りをつくって
三輪車の先頭に取りつけました。
- 「ファインド・ブルー号、完成!
青い色をさがしに出発しよう!」と
ジェラトーニが言うと - 「青色さがしにぴったりな曲を
思いついた!」と
オル・メルが歌い出しました。 - 歌を聴きながら
みんなで飾りつけた三輪車に乗り込むと
ダッフィーの心は
わくわくでいっぱいになりました。
- 「ファインド・ブルー号の乗組員のみんな
準備はいい?それじゃ、しゅっぱーつ!」 - とシェリーメイが旗を振り
みんなでファインド・ブルー号を
ゆっくり動かしはじめました。 - 青色さがしに出発した
ダッフィーたちの笑顔と
砂浜を行くファインド・ブルー号の軌跡が
光る石たちのようにきらきらと輝きました。




























