いちめんの雪に大よろこびのダッフィーたち。
「雪の白って、なんだか特別にきれいだね」
ジェラトーニの言葉に、
ダッフィーはうなずきます。








「雪ってとってもふしぎ。どこからくるんだろう?」
「雪の精がふらせているのかな」
と、ステラ・ルー。
「雪の精?ぼく、会ってみたい!」






「私、いいもの持ってる!
おいしそうなにおいで、
きっと雪の精も出てきてくれるはず」
クッキー・アンは、ホットミルクを取りだすと
フルーツシロップをまぜました。
するとあたりに、甘いにおいが広がります。













クッキー・アンが用意しているあいだに
ステラ・ルーは、雪の精に見せようと
ダンスを踊ります。
きらきらとした雪が風にのって
ふわっと舞いました。






















みんながダンスに見とれていたそのとき
ダッフィーがシロップを倒して、雪の上に
こぼしてしまいました。
「どうしよう・・・」
「見て!シロップがかたまって、
キャンディーになってる!
これも雪の精にプレゼントしようよ」
クッキー・アンが目を輝かせて言いました。









みんなでキャンディーをたくさんつくって、
ひとつずつ雪にさしますが
はずかしがりやなのか、
雪の精はなかなか姿を見せません。



そろそろ家に帰る時間です。
「雪の精のために、ひとつ残していこう!
よろこんでくれるといいな」







みんなは何度もうしろをふり返りながら、
家路につきました。